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東京慈恵会医科大学法医学講座

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ご遺族様・保険会社

死体検案書・解剖検査結果について

死体検案書

解剖終了後に、死体検案書(役所提出用)を発行します。死体検案書は死亡診断書に代わり、戸籍の抹消と埋葬に必要な書類です。今後の諸手続きのために必要とされる場合があるかもしれませんので、コピーをとっておかれることをお勧めします。

解剖後の検査結果

法医解剖は肉眼的な観察のほかに、病理組織学的検査、薬毒物検査、生化学的検査を行います。
検査に要する時間は約2か月程度ですが、検査内容によってはそれ以上かかる場合もありますことをご了承ください。
また、検査結果に関しては当講座よりご遺族へ直接の連絡はいたしませんが、ご希望であれば担当医より電話で説明することは可能です。(紙媒体での通知はしておりません。)解剖日より約2か月後以降に事務受付係へ「検査結果説明希望(死体検案書の検案年月日、お亡くなりになられた方のお名前、ご関係)」を電話でお伝えください。
ただし、担当医へ直ぐにおつなぎ出来ない場合もあり、数日お時間をいただくこともあります。なお、電話での検査結果の説明はご遺族に限ります。
※司法解剖の場合、司法機関(警察署)での対応となることもあります。

「死体検案書」の追加・原本が必要な場合(文書料:有料)

保険請求・労災申請・遺族年金受給に関して、死体検案書の死因が「不詳」「検査中」では手続きできない場合やコピーでは対応不可の場合もあります。
ご遺族の希望により有料にて追加発行をいたしますので、下記の手順でお手続きください。
※郵送での手続きのみで、電話受付は一切対応しておりません。
なお、追加発行の死体検案書は、検査結果が精査され、死因が確定した書類です。
検査中の段階では発行しておりません。

ご遺族様へ.pdf

保険会社・弁護士事務所の方へ

各種申請については、下記の通りにお手続きください。

保険会社・弁護士事務所の方へ.pdf

研究オプトアウトについて

はじめに

解剖時採取された試料は追加検査や再検査のために保存し、提供された各種資料・解剖記録や写真に関しても一定期間保管します。採取された試料に関しては、一定期間が過ぎたのち、当大学の責任で火葬されます。
当講座では、各種検査の質を向上、社会の安全性向上、国民の健康増進に役立てるための研究を行っております。そのため、保存させていただいた資料や試料等を研究や事例報告に使わせていただく場合があります。これらの研究を行う際は大学の倫理委員会の審査を受けます。研究結果は学術集会や学術誌上で発表することがありますが、お亡くなりになられた方やご遺族の方の個人を特定されることのないように研究では個人情報は排除し、プライバシーの保護に最大限配慮します。
これら研究目的の使用に関しましては、ご遺族のご意向が尊重されます。そうした使用に同意されない場合には、大変お手数ではございますが、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いします。
またこれによって、故人、ご遺族に不利益が生じることはございません。
なお、研究結果が出た後の撤回の申し出については、すでに学会発表や論文投稿が終了した場合など、データを研究結果から削除することができない場合がございますので、予めご了承ください。
その他、ご不明な点がございましたらお問い合わせフォームよりご連絡ください。

現在進行中の研究

  1.  違法薬物による心臓病変の法医病理学的研究 28-115(8358)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=1794
  2.  死後検体におけるアクロレイン測定の有用性 31-419(10001)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=3647
  3.  尿中ミオグロビン値と尿細管中ミオグロビン円柱の相関性と代替試料の検討 32-083(10158)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=3804
  4.  死後検体におけるバイオマーカー測定の有用性についての検討 34-160(11311)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=5080
  5.  法医解剖例における骨髄、歯牙、眼房水、硝子体液および筋肉中の薬物分析 24-110(6876)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=422
  6.  法医剖検試料における薬毒物スクリーニング分析の検討 26-051(7556)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=906
  7.  Zolpidemラテラルフローイムノアッセイキットの法医解剖事例を用いた性能評価 33-291(10911)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=4663
  8.  薬物代謝酵素CYP3A活性のアムロジピン血中濃度への影響 33-383(11007)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=4782
  9.  生体試料中の薬毒物分析法の開発及び解剖試料への適用 36-291(12403)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=6366
  10.  死後血清における虚血性心疾患のマーカーとしての可溶性レクチン様酸化LDL受容体-1の測定 27-218(8103)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=1463
  11.  死後採取された検体における有用な生化学検査の網羅的な検索 31-073(9572)       
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=3184
  12.  死後CTの臓器CT値による死因診断法の検討 32-457(10549)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=4184
  13.  低体温症をモデルとする「根拠に基づく法医学」研究基盤の構築:ラットを用いた動物実験のデータと比較して 36-028(12127)
     https://jikei.bvits.com/rinri/publish_document.aspx?ID=6031